アフターピル服用後の生理周期の乱れ
一般的なピル(経口避妊薬)とアフターピルは、同じ女性ホルモン剤です。
しかし、アフターピルの方が圧倒的にホルモンの量が多くなっています。
アフターピルは、受精卵を着床させないために、ホルモンバランスを急激に変化させます。
そのためアフターピルはとても確実な避妊法で、
たとえ受精が起きても子宮内膜への着床をも防ぐことができるので失敗はほとんどありません。
アフターピルが、その効果を得られるのは性交渉後72時間以内です。
受精〜着床までに要するのは約7〜10日間です。
その前に消退出血を起こさせるための数値が72時間ということになります。
つまり、72時間以内に服用することで、
着床までに要する7〜10日よりも前に消退出血を起こすことが可能です。
消退出血とは、強制的に子宮の内膜を剥がし落ちるための出血です。
避妊が成功の場合は、服用後3〜4日後に生理を迎えます。
但し生理がくるまでの期間は人によって異なります。
排卵日のすぐ後に薬を服用した場合は出血は少量ですが、
排卵日から日にちが経過してから服用した場合は、通常の生理と同じような出血があります。
不正出血には他にも排卵出血、着床出血があり、
多くの場合は生理の時と同じような消退出血であるため心配することはないでしょう。
薬を服用して2〜3日後や1週間後なら生理のための出血と思われますが、
服用後すぐ出血した場合は不正出血のおそれもあります。
どうしても心配な時は、産婦人科で診察してもらうのがいいでしょう。